国語の話(1)~国語ができないとどうなるのか~

※国語の指導についてひとことで説明することは非常に困難だと思いました。しばらくの間、これまでの指導経験から私が気づいたこと、考えたことなどを「つれづれなるままに」書いていきたいと思います。ひとつの記事だけで国語という教科について理解するのは難しいと思います。いくつかの記事を読んでいただくことで徐々にわかっていただければと思います。

本題に入ります。国語ができないとどうなるのか。今回は共通テストのみ国語を利用する国公立医学部志望者に限定して説明します。結論から申し上げると、医学部以外の学部に変更するか、あくまでも医学部にこだわるのなら受験校を変更するかの2択になります。

レイブリックは神戸市にあるため、医学部なら神戸大学医学部を志望して入塾してくる生徒が多いのですが、神戸大学医学部志望者なら、例年であれば共通テスト本番で最低でも160点は得点してほしいところです(2025年度は比較的易しかったため、それ以上必要でしたが)。本音を申し上げると170点はほしいです。他教科の得点力にもよりますが、140点台は危険水域です。以前レイブリックで働いていた学生講師で、130点台後半で合格した人がいましたが、それは非常に稀なケースだと思います。医学部ではそれだけの得点が必要ですが、同じ神戸大学でも、例えば工学部なら130点であっても、二次試験の教科次第で合格できる可能性は十分にあります。それだけ医学部と非医学部とでは求められる得点力は異なります。おそらくマークセンテンス式では、平均化すると法学部の受験生よりも「できる」のではないかと思われます(「できる」の基準もそう単純なものではありません。今は「得点」と「安定感」だと思ってください)。私の教え子の中で、140点台で神戸大学の医学部に合格したのはたったひとりだけです(センター国語史上最も平均点の低い2014年度の受験生でした)。

絶対に浪人せずに医学部に合格したい生徒は、共通テストの結果が悪ければ、偏差値を落とした大学に決めなおすか、思い切って私立の医学部に変更するしかありません。特に近年、浪人を避けようとする生徒が増えてきています。高3の途中辺りまでは「浪人してでも〇〇大学に行きたい」と言っていたのに、いざ受験校を決める段階では「やっぱり浪人したくない」と志望校のレベルを下げたり、国公立をあきらめて私立に変更する生徒が少なくありません(決して悪いことではありません。誰でも「そのとき」にならないと自身の本当の気持ちには気づけないことはあります)。

逆に国語が非常に得意である生徒が、神戸大学医学部に合格しているかと言われると、そうとも言えません。やはり二次試験の教科が大切です。共通テストの国語で安定して180~190点を取れる生徒は、一部の「何でもできる」天才型の生徒を除き、数学や理科がそれほどできない傾向にあります。国語については160点後半から170点台を安定して取るための訓練に抑え、二次試験の教科の対策に時間を費やす方が合格率は高まります。ただ、この「安定して160点台後半」というのが非常に難しく、誰を指導してもその結果を出せる講師を私は知りません。

自身が志望する大学の医学部に合格するためには、専門的な国語の学習は欠かせません。国語に時間をかけている場合ではないほど学力的に追い込まれている生徒以外は、念のため高2辺りから、近い将来をリアルに実感して専門的な国語の学習を始めた方がいいと思います。