Q.『数学は解法を暗記すればいい』と聞いたことがありますが、「思考数学」はその逆ではないですか。
A.「72826人中4856人」 これは、ある年に実施された河合塾高2全統記述模試の数学において、偏差値65以上を取った受験生の数です。全受験生の7%しかいません。93%の受験生は偏差値65未満です。ちなみに全統記述模試は駿台全国模試に比べてやさしい部類に入ります(駿台全国模試>>河合塾全統記述模試>>進研模試)。この93%の受験生の中には日頃から勉強を怠けている人もいるかもしれません。しかし、多くの受験生は程度の差こそあれ、学校の宿題や予復習を含め、数学の学習を行っているはずです。塾や予備校に通っている者も多いと思います。それなのになぜこのような結果になっているのでしょうか。その大きな原因の一つが『暗記数学』にあると私は考えます。『数学の学習では解法を暗記すればいい』という間違った常識を疑いなく受け入れ、間違った学習を続けているからです。『暗記数学』が有効なのは、志望校の問題レベルがそれほど高くないケースか、生徒がとても優秀なケースのみです(暗記数学の推進者である精神科医の和田秀樹氏は東大理Ⅲ卒です)。それ以外の生徒にはむしろ有害です。数学の解法は、英単語や社会科の知識のように一問一答形式で覚えるものではありません(リスト化できません)。その上、無数のパターンが存在します。すべてを長期間頭の中に留めておくことはできません。模試の後、解けなかった問題の解説を見て、『なんだ、思ったよりかんたんに解けたんだ!』と心が軽くなったことがある人も多いと思います。あれも危険です。他人から気づかせてもらうことと、自力で気づくこととは想像以上に大きな差があるからです。その差に気づけない生徒は、その後も同じことを繰り返します。自力で気づけるようになるためには『暗記数学』と決別し、思考力を養うことに力を注がなければいけません。スプレンディドコースのほとんどの生徒は上位7%に入っています。
Q.定期考査は取れるのですが、模試になると取れません。どうしてでしょうか。
A.多くの生徒が抱えている悩みですね。定期考査の結果で安心することなく現実を見据えているのは偉いと思います。まず定期考査の学習を暗記重視で行っている可能性が高いです。それから教科書や学校指定の問題集以外で日頃から学習していますか。わからない問題の解答をすぐに見ていませんか。難易度の高い模試で結果を出すためには、学校の学習と並行して、入試を見据えた思考力を鍛えるための学習を行う必要があります。
Q.今のやり方で模試の結果が出ているのですが。
A.進研模試や河合塾全統記述模試(以下全統模試)では典型問題しか出題されません。見た瞬間に解き方が浮かぶような問題ばかりです。教科書や学校指定の問題集を暗記していればほぼ正解できます。しかし、駿台全国模試や高3に入ってからの一部の模試、そして入試問題は違います。これまで一度も見たことのないタイプの問題や、解けそうで解けない問題がかなりの割合で出題されます。過去に、進研模試で偏差値70を超えていた生徒が、駿台模試では40台しか取れないケースがありました(それだけ差があります)。高1、高2の全統模試では偏差値60台後半を取っていた生徒が、高3の同じ模試では50台前半にまで落ちてしまったケースもありました(このケースは本当に多いです)。思考力重視の問題に対応できなくなった結果です。あなたが難易度の高い模試で結果を出せているのであれば、この先も安心かもしれません。しかし、進研模試や全統模試の結果で判断するのは危険です。特に『進研模試で偏差値70を超えているから大丈夫』と思っている生徒が一番危ないと思います。一度、駿台全国模試を受験することをお勧めします(駿台全国模試もそれほど難しいものではありません。難関校を目指すのであれば偏差値65でも心配です。70以上をコンスタントに取ってほしいと思います)。
Q.知識がないのに考えることはできないと思うのですが。
A.その通りです。最低限の数学的知識はすべて説明します。しかも将来出会うはずの難問に対応するために根本原理から説明します。基本を踏まえながらもオリジナリティに富んだ説明です。生徒の話では、学校で難しく感じた内容も、私の説明を聞くと易しく感じられるそうです。数学がとても苦手な生徒に対しては、説明の翌週に復習テストを行います。復習テストに合格できるようになったら、抜き打ちテストに移行します。基本事項に限っては、英単語と同じように長期間完璧に覚えておくことを目指してもらいます。
Q.授業では答えが出るまで延々と考えさせられるのですか。そうなると1回の授業で扱う問題数が少なくなると思うのですが。
A.予習で解いてもらう問題は5~10問前後です。上達してくると15問を超える生徒もいます。さらに授業中に5~10問程度の解説が加わることもあります(学校の教材の説明や先取り学習での説明で予習は不要です)。扱う問題は以上の合計です。塾や予備校では2~4問程度ではないでしょうか。「思考数学」では予習を重視しています。予習で解けた問題はそれほど復習しなくてもいいというスタンスです。1週間かけて自宅や自習室で予習をしてもらいます。生徒のレベルに合わせて問題を選んでいるのでまったく解けないということはありません。授業は予習の添削から始めます。正解している問題については1~2分の追加説明だけで済みます(マンツーマンの強みです)。予習で解けなかった問題に焦点を当てて徹底的に思考してもらいます。
Q.結果が出るまでに時間がかかりますか。
A.中1の1学期に指導を開始した甲陽生は、中3秋に受けた高2駿台全国模試(2学年上の模試を受験しました)で偏差値72.8を記録しました。彼は中3の夏までに高校数学をすべて終わらせ、入試問題に取りかかったところ、中3時に、その年に国立大学医学部に合格した高3生を上回る学力がつきました。進級も危ぶまれていた白陵生が、指導から10ヵ月後の高3秋に受けた九州大プレ模試で偏差値81を記録しました。中3秋に駿台全国模試で偏差値53.8から指導を開始した神戸海星生が、1年後の同模試で偏差値71.0を記録したこともあります。他の方法と比べて結果が出るまでに時間がかかるということはありません。しかも「思考数学」が誇れるのは、ほぼすべての生徒がこれに近い結果を出しているところです。
Q.解けない場合はヒントを与えられるだけですか。具体的にどんな授業を行うのですか。
A.ヒントを伝えることもあります。ヒントの出し方も、問題を一緒に読む、問題の条件を書き出す、図を描いてもらう、基本事項から説明し直す、わからない部分に光を当てる、公式を伝える、以前に解いた別の問題を思い出してもらう、「そもそもベクトルとは?」という抽象的な問いを投げかけるなど、生徒に応じて変えています。数えたことはありませんが、50パターン以上のヒントの出し方はあると思います。ヒントを出さないこともあります。私には、生徒自身よりも生徒の学力を把握しているという自負があります。生徒が本気になって考えれば必ず解けると思うときには、ノーヒントで考えてもらいます。時間がかかりそうなときは、次週までの宿題にすることもあります。他塾で数学を学習している生徒に、『どうやったら数学を伸ばせるのか』と聞かれることがあります。正直どう答えていいのかわかりません。口頭の説明だけではわかってもらうことが難しいからです。興味のある方はぜひ体験授業を受けていただければと思います。継続して受講する場合のみ体験授業の受講料をいただいております。体験授業のみの場合は受講料は無料です。1回の体験授業だけでも、自身の弱点やその後の学習方法が把握できると思います。
Q.指導は厳しいですか。
A. 『長時間学習すれば成績は上がる』と思っている方も多いと思います。医学部予備校で指導に携わったことがありますが、生徒は朝から夜まで予備校で学習することを義務づけられていました。それでも合格できず、何年も浪人を続けている生徒が多かったです。長時間学習していても、その方法や勉強に向き合う姿勢が間違っていると結果は出ません。私の授業では、ノートの書き方、時間の使い方、復習の仕方、予習の仕方、学校の授業の受け方、生活リズムの整え方、学習計画の立て方など、結果を出すために必要なことはすべて指導します。単に『しっかり復習するように』と声かけをするのではなく、具体的にアドバイスし、その後の生徒の行動も継続的に確認します。当然、何度注意しても守れないときには厳しくなります。その一方で、「難問が解けない」「以前解けた問題が解けない」「テストで結果を出せない」などの、生徒本人としてはどうしようもないことについて叱ることはありません。私自身、納得のいかないことについては受け入れられないタイプです。生徒に対しても、注意も含めた指導のあらゆる場面で、その意図を丁寧に説明するようにしています(保護者様にも月に1度『授業報告書』でお伝えしています)。「思考数学」では自力で問題を正解させます。解けた瞬間、生徒はうれしさと自信に満ち溢れた何とも言えない表情になります。想像されているようなスパルタ式の指導ではありません。
Q.宿題は多いですか。
A.生徒の能力と学年にもよります。例えば、数学的知識があまりない生徒が高3から受講する場合、宿題は多くなります。中高一貫校では数ⅠAが中3からスタートします。数ⅡB、数ⅢCが終わるのは高2の終わりか高3の1学期です。3年間で習った数学的知識の穴を埋めるには相当な学習時間が必要です。それに加えて思考力の養成にも時間をかけなければいけません。これに対して、数学的知識はあるが思考力はないタイプの生徒なら、宿題をある程度抑えることは可能です。ただ、それでもある程度の量は覚悟してほしいと思います。中学から受講する場合は、かなり余裕を持って受講していただけます。宿題の量も比較的少なく、指導も穏やかです。生徒が抱えている問題点を一つひとつ丁寧にゆっくりと解決していきます。『1年限定で』とお考えの方もなるべく早い学年での受講をお勧めします。間違った学習を続けていては時間と労力がもったいないからです。受講の際にその旨をお伝えいただければ、1年間で正しい学習法を身につけることを主眼に指導させていただきます。
Q.宿題以外に自主的に問題集を解いたりする必要はありますか。
A.ありません。授業で扱う問題以外に解く必要がある場合は、こちらが指示します。定期考査対策、過去問対策、過去に習った問題の復習などもすべてこちらが計画します。自宅で学習している際にどうしても質問したいことがあれば、専用のメールアドレスにメールをいただけば対応できます。また、数学以外の教科や受験校の相談などにも対応できます。クラブでの友だち関係について相談を受けることもあります。