受講生の予習答案(高2/東京大学)

場合の数・確率の問題です。答案を見た瞬間、思わず声を上げてしまいました。よく正解させたと思います。受検業界では有名な安田先生も著書の中でこの問題を正解させるのは難しいと仰っています。まず解法の糸口に気づくことが難しいです。難関大学ではいわゆる「サイコロを振って…」といった単純な問題はほとんど出題されません。出題者が問うてきたことに対し、自分なりに工夫して効率よく「数え上げ」なければいけません。意外と理系の生徒の方が苦手としている者は多いと思います。いつもの繰り返しで恐縮ですが、集団授業で講師の解法を聞いてわかったつもりになっている生徒は試験本番でそれができません。正解させるのが難しいもう一つの理由は、非常にややこしいからです。解法の糸口に気づいても、それを正確に実行に移し、すべての場合を漏れなく「数え上げ」ることのできる生徒はほとんどいないと思います。

この生徒は非常に頑張り屋さんです。いつも前向きで勉強を楽しんでいるように見えます。課題も高3と変わらない量を出しています。今週の予習課題は、数ⅠAⅡBの標準問題の予習が9題、同応用問題の予習が8題、数Ⅲの標準問題の予習が2題です。授業では扱いませんが1日1題の図形問題もあります。さらに今週の復習も加わります。当コースの具体的な指導についてご存じない方は「そんなに多くはないのではないか」と思われるかもしれませんが、大変なのは量よりも質です。世間の塾や予備校では予習でわからない問題をそのままにしていても指導者からほとんど何も言われません。当コースは違います。やむを得ずわからないままにしている問題があっても仕方のないケースもありますが、その生徒が実力を発揮すれば必ず解ける問題をそのままにしている場合はかなり厳しく指摘します。生徒自身よりも生徒の実力を私はわかっているからです。実際、予習で解けなかった問題を、授業中に「私の前で」「ノーヒントで」再度チャレンジしてもらうと、正解することが少なくありません。この強烈なプレッシャーが私の指導の特徴のひとつです。予習に時間がかかります。もちろん、生徒の性格や能力によって指導の強弱は変えています。この生徒に限って言えば、この夏にかけている気持ちはとても強いと思います。これぐらいの課題なら大丈夫だと信じて出しています。